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旅行記とコレクション中心の記録

白夜のフィンランド ヌークシオ国立公園に行く

白夜シーズンのフィンランドに旅行してきたので、いくつかログを残したいと思います。

ヘルシンキから日帰りできる、フィンランドの森と湖が満喫できる公園、ヌークシオ国立公園/Nuuksio National Parkに6月上旬に行ってきました。基本情報はこちらから。この公園、映画『かもめ食堂』でも出てきたので、ガイドブックにもよく掲載されており、公共交通機関でのアクセスは十分に可能ですが、事前にコース取りを考えておかないと、バスを長時間待つ破目になる可能性があります。今回は、コース取りを考えるところから紹介したいと思います。

まずはこのマップの2ページ目を凝視してください。主なコースは、下記3つ。

  • コマドリコース/Punarinnankierros trail:約2km。高低差が少ない。
  • 鷹コース/Haukankierros trail:約4km。高低差有り。Haukkalampi Lake周辺をぐるっと行くコース。基本的に森の中を歩くので藪蚊が多い。
  • カラスコース/Korpinkierros trail:約7km。高低差は鷹コースより少なく、岩の上中心に歩くことになる。藪蚊は少なめだが、日差しは厳しい。

地図には各コースが色分けされていますが、現場でも各ルートの目印としてこの色に塗り分けられた◆マークが、木に打ちつけられていますので、初心者でも迷わないようになっています。

フィンランドは、岩盤の上に立つ国、という印象がとても強いので、今回はフィンランドの岩盤を満喫することを目的にコースを考えました。

鷹コースを1周

カラスコースを部分的に歩く

Connecting Route(このルートにはオレンジ色に横線の入った◆マークがつきます)に出て、Siikaniemiというバス停へ。

SiikaniemiからVR Leppävaara駅へ

Leppävaara駅からヘルシンキ中央駅まで(15分程度)

というコースで行くことにしました。

 

<アクセス情報>

ヘルシンキからVRでEspoo駅へ。Espoo駅からバスもしくはタクシー。

ヘルシンキからEspoo行きの電車は本数が多い(S,U,L,Eの路線に乗ればOK)ですが、Espoo駅からヌークシオ国立公園の近くの駅へのバスは本数が少なく1時間に1-2本。さらにこれらのバス停はいずれもハイキングコースの開始地点(Haukkalampi Nature information Hut)から2km以上離れているので、行きはタクシーを利用することにしました。

ヘルシンキ市街と近郊(Espoo)の電車、バス、地下鉄が使える1 Day ticketを駅で買っておくと、電車もバスも乗り放題になり、小銭不要で楽です。Helsinki & Espoo、1 Day tourist ticket、と言えば買えます。

 

Espoo駅を降りるとすぐ目の前がタクシー乗り場になっています。しばらく待つとタクシーが来たので、地図を見せながらハイキングコース入口までつけてもらいました。料金は、2013年時点で35ユーロ程度でした。タクシーから見える風景が既に白樺、湖、走る野兎ともうハイキングが始まったかのような感覚。

Haukkalampi Nature information Hutには、地図、トイレがありますが、平日のせいか無人でした。さっそく鷹コースからハイキング開始。のルートです。

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岩盤と、その上にたつ木々は日本ではみかけない光景です。

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緑と湖の青が映えます。

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野生のカラーも湖畔に生えていました。

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ルートの途中にはこんな階段が2回出てきました。このマーク、こっちの道でいいんだよね?と不安になるタイミングで視界に入ってくるのでとても安心できました。

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足下はベリー(6月上旬には実はなし)、苔、可憐なスズラン。ベリーやキノコの季節なら自由に採集・食べていいそうです。

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途中倒木も何本かあり、乗り越えていかないところもありました。

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足下は木の根が走る地面や岩が続きます。手を使うほどではありませんが、それなりに高低差があるのでスニーカー等歩きやすい靴でないと厳しいと思います。

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鳥のさえずりが沢山聞こえますが、姿は見えず。唯一写真におさめられたカモの親子は、雛が一生懸命親についていく様子が大変可愛らしかったです。

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鷹コースを1周したところで、カラスコースに入ります。今度は足下が岩盤がメインとなり、何だかSF映画の中に入り込んだかのような感覚になります。木の根が少ないので、鷹コースよりは歩きやすいです。カラスコースの印は、色が褪せておりちょっと見づらかったです。

大きな岩盤の上の枯れ木。

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岩盤の隙間から咲く花。殆ど土はないのに頑張っています。

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途中Mustalampi湖を眺めながら水の色に驚く。温泉みたいな茶色い色をしていました。

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Connecting Routeからバス停へ。バスは時刻表通りに来てくれました。全長7kmほどのハイキング行程となりました。

 

このハイキングコース、平日なせいか空いていました。さらに手をつくほどではないが、そこそこ高低差もあることから、登山経験のない素人には結構緊張感があるハイキングでした。鷹コースは松や白樺の繁る森と湖を、カラスコースはフィンランドの頑強な岩盤を満喫できるコース内容となっており、異なる風景を楽しめたので、今回のコース取りは個人的に満足してます。