白夜のフィンランド リーヒマキガラス美術館にいく 前編
リーヒマキにあるガラス美術館/Suomen Lasimuseoに行ってきた訪問記です。公式Webは英語で書かれている部分が少ないので、情報収集が難しかったですが、今回の旅の中で一番楽しかった訪問となりました。
ここは古くはリーヒマキのガラス工場があった場所ですが、今はフィンランドのガラス全般を扱う博物館となっています。今回の訪問のお目当ては博物館の展示と、毎年6月初旬に開かれているガラスマーケットです。
<アクセス情報>
開館時間:10-18時、火曜日は休み ※1月いっぱいも休館。
HelsinkiからVRでRiihimäkiまで50分、その後駅からバスに乗車。
リーヒマキまでは、commuter trainと、InterCity 2trainの両方利用できますが、乗車時間に10分も差がないので、今回はcommuter trainで行きました。120分有効のZone ticketを購入し、11.6€でした。これを電車の中にある、打刻機に挟むと有効になります。
リーヒマキ駅を降りたら、こんな風景。
まっすぐ進んで道路の向かい側にあるこの場所が、美術館行きのバスが出るバス停です。
2013年6月時点のバスの時刻表、M-Pは月曜日から金曜日、Lが土曜日、Sが日曜日の意味です。このバス、電車の到着時刻とのつながりもよくなく、バスの本数もかなり限られるので、時間が合わなかったらタクシーも現実的なのかもしれません。
徒歩もできなくはない距離なので、念のため地図等を持っていくとなお安心だと思います。
白樺林に囲まれた建物外観はこんな感じ。建物手前に人ごみがあるのは、年1回のガラスマーケット"The collectors glass market"が開催されているから。
ガラスマーケットでは、(正確に数えていませんが)50を超えるディーラーが所せましとブースを出していて、日用の食器からアート作品までさまざまなガラスを見る・買える・話せるので、ただ巡るだけでもとても楽しかったです。ただし、英語はヘルシンキより通じない感じでしたが、親切・正直な人が多い感触で、問題ありませんでした。殆どなんでもクレジットカードで買えるフィンランドですが、ここでの買い物は基本的に現金だけなので、現金を忘れないようにしましょう。買い物したものを入れる袋モノもお忘れなく。
10時過ぎについたのですが、既にマーケットは結構込み合っています。
ガラスと明るい日差しの組み合わせは最強です。
Kaj Franck/カイ・フランクのゴブレットシリーズ、生で見たのは初めてでしたが、層状に重なる色ガラスが写真以上に美しく、また憧れの品が増えてしまいました。
イッタラのガラス博物館で見たガラスと再会。
これは『森と湖の国 フィンランド展』の企画でも目立っていた、アイモ・オッコリンのスイレンシリーズ!太陽光に照らされて輝いていました。やはり結構いいお値段でした。
Oiva Toikkaのバードは全ディーラーの机にある、わけではなかったですが、このようにまとめて扱っているディーラーもチラホラと。
こちらのブースではAnnual birdが沢山勢ぞろい。
ヘルシンキ以外の街のディーラーも多数出品しているせいか、効率よくバードを探すことができ、今回は2羽持ち帰りました。思っていたより安く、いい品を入手できたので大満足です。ゴブレットやアニュアルキューブも素敵で大変後ろ髪をひかれるイベントでした。
マーケットに出回っているのは、基本的にはセカンドハンド品ですが、日用品から博物館級のアートピースまで幅広く見る・買い物することができるので、ガラス好きの方にはこのイベントは強くオススメ。北欧の夏の日差しの中に透けるガラスは、最上級の美しさです。
後半編では、ガラス博物館の中身を紹介します。常設展のほか、Tapio Wirkala/タピオ・ヴィルッカラの企画展もあり、マーケットに負けず劣らず素晴らしい展示内容でした。