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旅行記とコレクション中心の記録

白夜のフィンランド イッタラファクトリーツアーに行く

フィランド旅行記の2番目は、イッタラ/iittalaにある、イッタラグラス工場&ミュージアムの記事です。日本でイッタラ、と言えばガラスやカトラリーのブランド名ですが、元々古いガラス工場があったフィンランドの地名で、今でも大規模な製造がおこなわれています。

現在イッタラにある工場では、アアルトベースやウルティマ・ツーレ等、ガラスの主力製品を中心に製造していますが、今回の見学では泡の入り方が美しい【タピオ】のグラスや若手デザイナー ハッリ・コスキネンデザインのキャンドルホルダー【ランタン】製造を見ることができました。なお、来年はイッタラとヌータヤルヴィのガラス工場の統合も決定しているとのことで、Birds by Toikka等アート性の高いガラス製品もイッタラで作られるそうです。

2013年6月現在、イッタラでは

  • Glass museum:11:00~17:00にOPEN。入場料は大人4ユーロ。入場料を払うとおまけに付属のイッタラアウトレットの1-2割引き券をくれる。
  • Factory tour:月曜日から金曜日に、無料・予約不要で12:00~と15:00~にGlass Museum受付前に集合すると、ガイド付きで見学させてくれます。今回は英語で話してくれました。写真撮影OK、動画はNGとのこと。

の2つの見学が可能です(その他、カフェ、イッタラアウトレット、チョコレートショップ等の設備もあり)。ツアーの内容等は随時変わっているようなので、事前にメールで問い合わせ(iittala.museum@iittala.com)するのが安心です。今回も英語ですぐ返事を頂けたのでとても助かりました。

<アクセス情報>

ヘルシンキからVRでiittalaへ。駅からは徒歩5分程度。行きも帰りも1日に数本しか電車がないので、事前に時刻表を調べることが必須です。なおiittala駅は無人駅のため、帰りの切符は電車の中で車掌さんから直接購入します。

 

iittala駅のホームについたら、1つだけ階段があるので下り、トンネルをくぐりぬけてください。そのまままっすぐ進むと、とても小さなiittalaと書いてある看板が出てくるので、右へ。

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iittalaの看板。小さい!

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スーパーが見える(下の写真で黄色い旗がたっている建物)のでその手前を左に曲がります。

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この道をずっと進むと工場が見えてきます。

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イッタラiマークが見えるのが工場です。道に沿ってそのまま進むと、Glass museumに着きます。

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工場の傍がガラス廃棄場になっており、膨大なガラスの量に唖然。ガラスって材料として再利用が難しいんでしょうか…

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まずはファクトリーツアーの方から。

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終日稼働の巨大な炉から立ち上る熱気。職人はこまめに休憩時間を取りながら朝・夕の2シフトの交代制で勤務しているとのこと。

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マウスブローで吹く→長さ計る→泡を作る→冷ますの順にどんどんタピオのグラスが作られて行きます。ガイドしてくださった方がおっしゃる通り、機械は使うけれど、あくまで人が作るのを助けるためで、基本はマウスブローというのがよく分かります。

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タピオの底に閉じ込められた泡は、今でも木の枝を差し込んで作られていたんですね!昔から変わらないこの泡の作られ方に感動です。

向こう側では、600mmのランタンが作られています。今日の色は白。

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こちらのガラスもあっという間にマウスブローでむくむくと膨れ上がり、モールド/型におさめられた状態でさらに息を吹き込み、シンプルながら完成された形ができあがっていきます。マウスブロー役とモールド管理役(挟む、冷ます)の連携プレイですね。

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完成したランタンを見せてくれました!600mm級のガラスを膨らませるのは重力や時間との戦いだな、と素人目にも感じました。

次の記事は、Iittala Glass museumについてにします。