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旅行記とコレクション中心の記録

個人でも行く!ヌータヤルヴィ見学

 個人でも行く!ヌータヤルヴィ見学その3.

いよいよ待ち合わせの時間通りにヌータヤルヴィ村?に到着しました。地図がなかったので迷ったりしないか心配だったのですが、非常にコンパクトな場所なので迷いようがなかったです。村の中にあるiittala outletshopからピーアさんにまずは工場を案内してもらいました。

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なぜか魚の形のヌータヤルヴィマーク。iittalaのiマークもいいと思うのですが、この意匠も残してほしいものです。

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外はつららができるくらいに寒いのですが、工場内は大変な熱気です。階段を上って二階部分から、イッタラバードを製作している風景を見せていただきました。この工場では、鳥の他、kiviもプレスで作っているそうです。この日作っていたバードは、Swanとヒメクイナ。一番驚いたのは、作っている職人のチームワークです。それぞれ分業で胴体を吹いて作る人、形を整える人、嘴をつける人…と分かれているのですが、見事に協同して1羽があっという間に完成していきます。ガラス細工は繊細且つ急ぎの作業ですが、それでいて結構リラックスムードで、ノリの良い音楽を流しながら作業されていました。

まずはSwanですが…あの緩やかにカーブした首は、手で曲げているのではなく、胴体の重さで自然に曲げていたのですね。見ているとあっという間に1羽が完成し、冷却場へと運ばれています。そのあとでお腹のところにサインを入れるそうです。

首がカーブする前のSwan。加熱して…

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くるくると回すうちに自然なカーブができあがりました。

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隣のチームではヒメクイナが制作中。ヒメクイナの胴体の複雑な模様はどうやってできているのか…は観察したけれどもよく分かりませんでしたが、頭と嘴がきれいに出来上がっていくチームワークが素晴らしいですね。もうこれが見れただけで大満足です。そのほかにもヌータヤルヴィの歴史も教えてもらいました。火災で工場が燃えたり、買収があったりと色々あったんですね…

胴体部分のマウスブロー、何だか楽しそうな雰囲気でした。

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嘴が二人のチームワークであっという間にできました。

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お腹の部分を平らにならしています。

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こんな風に作っているので、一羽一羽大きさや色合いが違うのです、と説明頂きました。確かに、一羽一羽だいぶ違うよね…

続いてガラスの学校で実習中の生徒さんの様子や、このガラスの学校を卒業したアーティストの作品もいくつか見せていただきました。この中から第2のOiva Toikkaのようなアーティストが育っていけばいいですね。

ガラスの学校で実習中の生徒さん。ヌータヤルヴィ=バードと思ってましたが、ガラス全般のアート村だったんですね。

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ガラス学校を卒業したアーティストの作品で、Bonsaiという名前だそうです。ポップで可愛いです。

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これも別のアーティストの作品。ドアの取っ手がこれだったら素敵だなぁ…

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ヌータヤルヴィのアーティストのショップにて。窓辺の光がすけて綺麗です。

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残念ながら中の展示物は殆ど撤去されている最中だったのですが、併設の博物館にも無理を言って案内していただきました。昔の窓ガラスは巨大なマウスブローの円柱形のガラスから切り取って作っていた、とか興味深い説明をしていただきました。

ガラスのモールド、不思議なほど和風テイストです。

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前をいくピーアさんの足取り。博物館は本来閉鎖中だったので除雪されていなかったのです。

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最後にIittala outletshopでお買いもの。バード以外のイッタラの陶器やアールトベース、マリボウル等も沢山あります。outletだからといって、基本は定価販売なので、全部が他のお店より安いわけではありませんが、素人にはわからないような傷があるB品等やっぱりお買い得なものもあり、結構買い込んでしまいました。勿論、フィンランドの定価は日本での定価よりは安価です、例えば日本だと60,000円超えのred ibis/アカトキがここだと定価が370ユーロ位です。しかも、赤色も他の色も全部同じ値段でした。なぜ日本だとアカトキだけ高いんでしょう??特に赤色のガラスに金は今は使っていないと聞きましたが。工場だからかバードの在庫は結構あって、何点か見せてもらってその中から選ぶ、とかもできました。

Oiva Toikkaのロリポップシリーズ。実物見ると存在感があります。

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annual cube。どうやって作っているのか質問したのですが、イメージできず…最後に立方体の形に削って成形しているそうです。

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元々素敵なアールトベースが飾り方でさらに素敵に。iittalaの赤い色は光があたると美しい。

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トキは赤、青、緑、黒、黄色が勢ぞろい。他に紫、白が販売済みなので、来年はピンクかオレンジかな。

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大満足で1-2時間を過ごした後、タクシーでToijala駅へ向かいました。

ヌータヤルヴィの煙突にいたカラス2羽。首のまわりが灰色でサイズも日本のカラスより小ぶりで可愛げがあります。

またね~

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